頑張らなくても大丈夫。自分らしく、心地よい「小さな節約」の始め方

tsumugi
財布を持つ女性

「節約」と聞くと、なんだか我慢ばかりで窮屈なイメージがありませんか? 好きなものを諦めて、食費を切り詰めて……。そんな厳しいルールは、心をすり減らしてしまいますよね。

でも、本当にそうなのでしょうか?

本当の節約は、何かを減らすことではありません。 それは、「心地よくいられるように、暮らしを整えること」。そして、ほんの少しだけ、お金との向き合い方を見つめ直すことです。

この記事では、気軽に始められる「小さな節約」のヒントをご紹介します。暮らしを豊かにしていくための第一歩を、一緒に踏み出してみませんか?

節約が続かないのはなぜ?その本質的な理由

多くの人が節約が続かないと感じるのは、お金を減らすことばかりに意識が向いてしまうからです。
「〜しなければならない」という義務感に縛られると、自分にとっての喜びや楽しみを犠牲にしているように感じてしまいます。

例えば、「毎日お弁当を作らなきゃ」「外食は絶対にダメ」といった厳しいルールは、短期的な成果は出せても、心には大きな負担をかけます。まるで、自分という存在が持つ「快楽」を我慢しているかのようです。人は本能的に「快」を求め、「苦」を避ける生き物。だからこそ、義務感や我慢から始まる節約は、長続きしないのです。

節約の本質は、「我慢」ではなく「選択
まずは、この負のループから抜け出すために、「節約の考え方」を変えてみましょう。

心地よく節約できるようになる、「節約」の考え方

これまでの「節約=我慢」という考え方を一度手放して、節約がむしろ心地の良いものになるような考え方に改めてみませんか?
こちらでは、「節約」の新しい捉え方をご提案します。

考え方①:節約は「引き算」ではなく「足し算」

「節約=我慢」という『引き算』の思考ではなく、代わりに「わたしを幸せにするための『足し算』」として捉えてみませんか? 何かを減らすのではなく、お金との関わり方を整える中で「暮らしが豊かになること」を積み重ねていくという考え方です。

  • 外食を「我慢」するのではなく、おうちで「わたしだけのカフェ時間」を「楽しむ」
  • 衝動買いを「我慢」するのではなく、おうちで「ゆっくり過ごす時間」を「楽しむ」
  • 流行の服を「我慢」するのではなく、手持ちの服で「新しいコーディネート」を「楽しむ」

このように、発想を転換するだけで、節約は苦しいものではなく、自分を喜ばせるための行動に変わります。

考え方②:節約とは「自分にとっての豊かさ」を見つける旅

節約は、ただお金を貯めることではありません。それは、「わたしにとっての豊かさとは何だろう?」と問いかける旅です。

最新のガジェットやブランドバッグをたくさん持つことが、本当に心の豊かさにつながるでしょうか? それよりも、朝の静かな時間に丁寧に淹れた一杯のコーヒーや、お気に入りの花を飾ることの方が、日々の暮らしを彩り、わたしの心を豊かにしてくれるかもしれません。

この「本当に大切なもの」を見つけることが、結果として無駄な出費を減らし、心も満たされる節約術につながります。

考え方③:節約は「今」だけでなく「未来」のわたしへのプレゼント

節約は、今のわたしが少しだけ頑張って、未来のわたしを喜ばせるための行動です。
ただ漠然とお金を貯めるのではなく、「何のために貯めるのか」を具体的にイメージしてみましょう。
この目標があるだけで、節約は「義務」から「わくわくする楽しみ」に変わります。

今日からできる「無理のない節約」の習慣:具体的なアクション

「大きなことから変えなきゃ」と思う必要はありません。ここでは、誰でもすぐに始められる具体的な3つのステップをご紹介します。

ステップ1:支出を「見える化」する

まずは、自分が何にどれくらいお金を使っているのかを知ることから始めましょう。といっても、細かく家計簿をつける必要はありません。

  • スマホの家計簿アプリを使う 「マネーフォワード ME」や「Zaim」のような人気の家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカード、スマホ決済と連携できます。レシートを撮影するだけで自動で記録してくれる機能もあるので、忙しい方でも無理なく続けられます。まずは無料版から試してみてはいかがでしょうか。
  • 家計簿ノートを続けるコツ もし手書きが好きなら、家計簿ノートもおすすめです。項目を細かく分けすぎず、「食費」「日用品」「その他」の3つくらいに絞ると、面倒にならずに続けられます。毎日の終わりに5分だけ、レシートをまとめてみる習慣をつけてみましょう。

ステップ2:サブスクリプションを見直す

毎月決まった日に引き落とされる「サブスク」。動画や音楽、雑誌など、便利なサービスがたくさんあります。しかし、本当に全てを使いこなせているでしょうか?

  • 明細をチェックする習慣をつける 毎月届くクレジットカードやスマホの明細を、月に一度は眺めてみましょう。「そういえば、最近全然使ってないな……」そんなサービスが、ひとつくらいは見つかるかもしれません。
  • 見直しの基準を決める 「3ヶ月以上利用していないサービスは解約する」「今使っているのは本当にこのひとつだけでいいか」など、自分なりのルールを決めてみましょう。本当に心を満たしてくれるサービスだけを厳選して、より心地よい暮らしをデザインしてみましょう。

ステップ3:キャッシュレスを味方につける

最近は、キャッシュレス決済が当たり前になりましたね。使い方を工夫するだけで、無理なくお金を貯めることができます。

「〇〇ペイ」や「クレジットカード」の還元率をチェック 普段よく使うお店やサービスに強い、ポイント還元率の高いサービスを選んでみましょう。例えば、スーパーでのお買い物なら特定のカード、オンラインショッピングなら特定のペイ払いなど。1%の還元率でも、毎日のお買い物に利用すれば、気づかないうちにたくさんのポイントが貯まります。

ポイントの二重取り・三重取りを意識 特定のクレジットカードで決済することで、ポイントが貯まります。さらに、そのカードを特定のショッピングモールサイト経由で利用すると、サイト独自のポイントも貯まることがあります。いつもと買うものは一緒なのに、少しだけ手間をかけることで、ポイントがぐんと増えます。 たとえば、「楽天カード」を使って「楽天市場」で買い物をすると、楽天ポイントが貯まります。さらに、「楽天ポイントが貯まるお店」で買い物をすれば、ポイントが二重に貯まるなど、仕組みを少し知るだけでお得になります。

「なんとなく」消費を「意識した」消費に変えてみよう

私たちは、毎日たくさんの「なんとなく」でお金を使っています。 この「なんとなく」を、「これは本当に必要かな?」と一瞬だけ立ち止まって考える習慣をつけてみましょう。

この小さな問いかけが、衝動買いを防ぎ、自分にとって本当に価値のあるものにだけお金を使う「賢い消費」へと変わっていきます。

自分を大切にする「小さな節約」を。

大きな目標を立てる必要はありません。
「今月は、週に1回だけおうちでコーヒーを淹れてみよう」 「使っていないサブスクを1つだけ見直してみよう」

そんな小さな一歩から始めてみませんか?

無理せず、心地よいペースで。 節約術を通じて、自分をもっと好きになれる、そんな暮らしを見つけていきましょう。

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「わたし編集室」のオーナー
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暮らしの研究家。 好きなもの:映画、料理、インテリア、器集め、読書、散歩etc... 自分だけの、オリジナルな暮らし方を創っていくために、考えたことやアイデアをシェアしていきます。
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