SNS疲れを和らげる“デジタルデトックス”

「なんだか集中力が続かない」「夜ぐっすり眠れない」「心身がスッキリしない」……
その原因はもしかしたら、スマホやパソコンの使いすぎなのかもしれません。
寝る直前までSNSをチェックしたり、ちょっとした空き時間にもついスマホを触ってしまったり。デジタル機器に触れることが「当たり前」になりすぎている現代。知らず知らずのうちに「スマホ疲れ」「情報疲れ」の状態に陥ってる可能性があります。
そんな状態から抜け出すための有効な手段が、デジタルデトックス。
とはいえ、「そんなことはわかっているけどできないんです」というのが本音ではないでしょうか。そんな方もご安心してください。
この記事では、「デジタルデトックスとは何か」という基本的なことから、具体的なやり方、そして挫折しないためのコツまで、デジタル機器に振り回されない自分になるための必要なことをご紹介します。
ぜひ実践して、デジタル機器に疲れる毎日を卒業し、心身ともにスッキリとした状態を目指しましょう。
デジタルデトックスとは?

デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器から意識的に距離を置き、疲弊した心と体をリフレッシュする取り組みのことです。情報過多な現代社会で失われがちな「本来の自分」を取り戻すための、心身のリセット術とも言えます。
近年、「SNS疲れ」や「スマホ依存」といった言葉を耳にすることが増えました。私たちは仕事やプライベートで常にデジタル機器に囲まれ、知らず知らずのうちに疲労を蓄積させています。そこで、心身のパフォーマンスを健全に保つことを目的として、デジタルデトックスが注目されているのです。
なぜデジタルデトックスが必要なの?デジタル機器がもたらす心身への3つの影響
デジタル機器との付き合い方を見直すことで、私たちが取り戻せるものはたくさんあります。デジタルに囲まれた生活が、知らず知らずのうちに私たちから奪っているものを知ることから始めてみましょう。
デジタル機器がもたらす影響は、主に3つあります。
1:脳疲労による思考力の低下
新しい情報が常に次々と流れてくるデジタル環境は、私たちの脳を休ませる暇を与えません。SNSの通知やメールの着信など、絶えず情報処理を求められることで、脳は気づかないうちにへとへとになっています。
その結果、目の前の作業に集中できなかったり、新しいアイデアが浮かびにくくなったりすることがあります。
2:睡眠の質の低下
寝る直前までスマホの画面を見る習慣は、脳を覚醒させてしまいます。特に、画面から発せられるブルーライトは、安眠に必要なホルモン「メラトニン」の分泌を妨げ、眠りが浅くなる原因となることがあります。
また、夜に煽るような投稿を見てしまうと、不安が強まってしまう可能性もあります。
寝る前には可能な限り情報のインプットを避けてみましょう。

3:メンタルヘルスへの悪影響
SNSで他人の「楽しい」部分だけを見ると、自分と比べてしまい、漠然とした不安を感じやすくなることがあります。また、常に誰かとつながっている状態は、本当の意味で心からリラックスする時間を奪ってしまいます。
デジタルデトックスがもたらす5つの効果(メリット)
デジタルデトックスは、心と体に様々な良い影響をもたらします。一時的な気晴らしではなく、私たちの生活をより豊かにするための有効な手段なのです。
ここでは、デジタルデトックスがもたらす代表的な5つのメリットをご紹介します。
1. 脳疲労の軽減と集中力の向上
デジタル機器に触れている間、私たちの脳は常に大量の情報を処理しています。これが続くと、脳は疲れ果ててしまい、集中力や思考力が低下します。デジタルデトックスは、この過剰な情報から脳を解放し、休ませる時間を与えます。その結果、本来の集中力が回復し、仕事や勉強の効率アップにつながります。
2. 睡眠の質の向上
寝る前のスマホ操作は、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を妨げ、寝つきを悪くしたり、眠りを浅くしたりします。デジタルデトックスを実践し、就寝前にデジタル機器から離れることで、心身ともにリラックスした状態で眠りにつくことができます。朝までぐっすり眠れるようになり、日中のパフォーマンスも向上するでしょう。
3. メンタルヘルスの安定
SNSでは他人の「良い部分」ばかりが目につきがちです。これを見ると、自分と比べてしまい、漠然とした不安や焦りを感じやすくなります。デジタルデトックスは、他人との比較から一度距離を置き、自分自身と向き合う時間を与えてくれます。その結果、精神的なストレスが軽減され、心が安定しやすくなります。
4. 視覚的な疲労の軽減
長時間画面を見続けることは、眼精疲労の大きな原因です。目の疲れは、肩こりや頭痛など、体の不調にもつながります。デジタルデトックスは、目の休息時間を作り、視覚的な疲労を軽減します。
5. 新しい趣味や時間の発見
スマホを触っていた「スキマ時間」がなくなると、最初は手持ち無沙汰に感じるかもしれません。しかし、その空いた時間を有効活用することで、これまで見過ごしていた趣味や楽しみを発見するチャンスになります。読書をしたり、散歩をしたり、家族や友人と直接話す時間を持ったりと、新たな心の豊かさを得られるでしょう。
今日からできる!デジタルデトックスの具体的なやり方
デジタルデトックスと聞くと、「大変そう」「私には無理かも」と感じるかもしれません。でも大丈夫です。まずは、日常生活に無理なく取り入れられる小さな一歩から始めてみましょう。
ここでは、デジタルデトックスを成功させるための4つのステップをご紹介します。
ステップ1:目的を明確にする
「なぜやるのか」をはっきりさせることが、継続の第一歩です。
なんとなくスマホ時間を減らそうと思うだけでは、モチベーションを維持するのは難しいでしょう。「質の良い睡眠を取りたい」「集中力を高めてスキルアップしたい」など、具体的な目標を立てることで、挫折しにくくなります。
ステップ2:時間を決める

無理のない範囲でルールを作り、少しずつ実践してみましょう。
いきなり「完全にスマホを触らない日」を作るのは、ハードルが高く、挫折の原因になりかねません。まずは、「朝起きてからの1時間」「寝る前の1時間」など、スマホを見ない時間を決めることから始めます。慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていきましょう。
ステップ3:物理的に距離を置く
誘惑を断ち切るために、環境を整えることが大切です。
「スマホが手元にあると、つい触ってしまう」という方は、物理的にスマホを遠ざけるのが効果的です。寝室にスマホを持ち込まない、休憩中は机の引き出しにしまうなど、すぐに手が届かない場所に置くようにしましょう。
スマホ利用を制限するアプリを使ってみるのも、有効です。
ステップ4:代わりの楽しみを見つける
「手持ち無沙汰」な時間を減らすことが、継続の鍵!
スマホを触らない時間ができたとき、何をして過ごすかをあらかじめ決めておくと、デジタルデトックスがより楽しくなります。読書や散歩、旅、日記を書く、家族や友人と直接話すなど、デジタル機器を使わない自分なりの楽しみを見つけてみましょう。
お役立ちグッズをご紹介

デジタルデトックスを実践する際、「ついスマホを触ってしまう」という誘惑に負けそうになることもあるでしょう。そんなとき、便利グッズの力を借りるのがおすすめです。
ここでは、無理なくデジタルデトックスを続けるためのアイテムをご紹介します。
1. タイムロッキングコンテナ
- 使い方: 設定した時間まで開けることができないケースです。スマホを中に入れてロックすれば、強制的にデジタル機器から離れる時間を作ることができます。
- おすすめのポイント: 自制心に頼るのではなく、物理的にスマホを触れない環境を作ってくれるため、特にスマホ依存に悩んでいる方におすすめです。
2. シンプルなスマートウォッチ
- 使い方: 通知機能やアプリを最小限に抑えたスマートウォッチです。スマートフォンをカバンに入れたままでも、時間や歩数、心拍数などをチェックできます。
- おすすめのポイント: スマホを気にせず活動できるため、デジタルデトックスの効果を損なうことなく、必要な情報だけを手元で確認できます。
3. 目覚まし時計
- 使い方: スマホを目覚まし代わりにしている方は、昔ながらの目覚まし時計に替えてみましょう。
- おすすめのポイント: 寝室にスマホを持ち込まない環境を作ることができます。これにより、寝る直前までスマホを見てしまう習慣を断ち切り、睡眠の質を向上させることができます。
4. 紙の手帳やノート、ペン
- 使い方: スケジュール管理や日記、アイデアメモなどを、あえてアナログな方法で行ってみましょう。
- おすすめのポイント: 画面を見る時間を減らすだけでなく、手で書くことで思考が整理され、脳の活性化にもつながります。
『わたし編集室』は情報疲れしないことを大切にしています
この記事では、デジタルデトックスの基本的なことから、具体的なやり方、そして継続するためのコツまでをご紹介しました。
情報が溢れる現代社会では、私たちは知らず知らずのうちに心身の疲れを溜め込んでいます。デジタルデトックスは、そんな状態から抜け出し、自分自身と向き合う時間を取り戻すための有効な手段です。
デジタル機器やSNSと適度な距離をとりつつ、心地よいバランスを探していきましょう。
『わたし編集室』は、煽ったり、不安を大きくしたりするような内容を避け、情報疲れしないメディアであることを大切にしています。
ですので、安心してご自身の心の内や暮らしと向き合っていただけたら幸いです。
ぜひこの記事でご紹介した方法を試して、情報疲れから解放された、心身ともに健やかな毎日を送ってくださいね。