【ワーク付き】心豊かな暮らしが目的の引っ越し|家賃-3万円の選択

2025年初夏、わたしは思い立って引っ越しをしました。
私は賃貸暮らし。これまで住んでいた場所も決して悪くはなかったのですが、気づけば「ただ住むだけ」になっていたのです。さらに、収入に対する家賃の割合は世間の目安どおりで、暮らしにゆとりがあるとは言えませんでした。
そこで「安心」と「居心地の良さ」を求めて、新しい住まいを選ぶことにしました。
引っ越してみると、心が穏やかになっただけでなく、思いがけないメリットもたくさん。
この記事では、私が「心豊かな家に住むための引っ越し」を実現するために意識したことや得られた変化をお伝えします。
最後には、自分に合った暮らしを見つけるための問いをまとめました。読み終える頃には、みなさん自身の理想のお家が少しクリアになっているかもしれません。
引っ越しを考えている方も、今の暮らしを整えたい方も、一緒に「小さな幸せを感じられる暮らし」の第一歩を踏み出してみましょう。
心の豊かさを求めた引っ越しとは?【目的】が大事!

「心の豊かさを求めた引っ越し」というのは、日常的に小さな幸せを感じられるようなお家を見つける旅だと思います。
- どんなお家に住んだら、暮らしそのものを楽しめるかな?
- 今の夢を実現するためには、どんな環境・お部屋があるといいかな?
と、今の自分と未来の自分、両方に目を向けて理想の住まいを探す。
そうして選んだお家は、毎日を心地よいものにしてくれるはずです。
そのために大事なのが、引っ越しの目的を初めに整理しておくこと。
賃貸サイトには広いリビングや最新設備など魅力的な条件の物件が並んでいますが、それに引き寄せられてしまうと、実際に暮らしたときに「なんだか落ち着かない」「思っていたのと違う」と感じてしまうこともあります。
例えば、広いキッチンや最新設備に惹かれて決めても、趣味を楽しめる環境でなかったり、騒音で集中できない環境だったりして後悔することがあります。
だからこそ、まずは「自分にとって譲れない部分」を決めることが大切です。

記事の最後に「引っ越しの目的」を整理するためのワークをご用意しています。ぜひ、実践してみてくださいね♪
私の引っ越しの目的5つ
わたしの引っ越しの目的は、ただ家賃を下げるだけではありませんでした。
家賃を下げるだけでは充足感が感じられず、結局「住むだけ」になってしまうと思ったからです。
こちらでは、私がこだわった引っ越しの目的をご紹介します。
「自分ならどんな目的で引越しするかな」と思いながら読んでいただけたら嬉しいです。
目的1:家賃を下げる

まず、引越しのきっかけとなったのは「家賃」でした。
以前は世代や収入の観点から見て、平均程度のところに住んでいました。ものすごく困るということはなかったのですが、ゆとりもありませんでした。
- 将来の選択肢を広げるために、金銭的なゆとりを作りたい
- 物価上昇などで不安があったので、生活費を下げて安心したい
この2つの理由から、家賃を下げようと思いました。
家賃は3万円ほど下がりました。それにより、毎月の固定費が減っただけでなく「可能性」と「安心」を得ることができたと感じています。

余談ですが、初期費用を抑えるために以下のようなことをしました。
- 引っ越し業者は「くらしのマーケット」で。
→大手の引越し業者さんと比較して、大きく引越し費用を抑えることができます。荷物量が少なめの方におすすめです。 - 初期費用の内訳のうち、なくて良いと判断したものを抜いていただいた。
→私は、害虫駆除とライフサポートをなしにしてもらいました。
契約必須でなく、自分で対応できるものは契約をしないことも一つの手です。
目的2:好きな世界観の部屋に住む

2つめの目的は、好きな世界観の部屋に住むということ。
1日のうち多くを過ごすお家だからこそ、気分が上がるお部屋に暮らしたいものです。
私は、北欧ヴィンテージやカントリー風のテイストが好きなので、そんなインテリアにできそうなお部屋を探しました。
デザイナーズ物件ではありませんが、床や壁・ドアの枠の色などが好みのテイストと相性が良いと感じたので、「DIYで最高なお部屋に仕上げよう」と決めました。
目的3:目標を叶えるためのスペースをつくる

3つめは、自分の夢のために頑張るためのスペースを作るということ。
私にはある夢があるので、その勉強に集中できる環境としてもう1部屋必要だと考えました。これを引っ越しの条件にするケースはあまり聞きませんが、大事なことだと思います。
家賃も下げてかつ部屋の数を増やすとなると物件は限られてきますが、優先度の低い条件を妥協したりして辛抱強く探し、ベストな物件と出会うことができました。
目的4:素敵なキッチンで料理を楽しむ

4つめは、料理を楽しめるように広めのキッチンがある部屋にすること。
私は料理が好きなので、ゆっくり料理やお菓子作りができる環境が欲しいなと思いました。
以前はIHの一口コンロで料理のモチベーションが下がってしまったので、
- ある程度調理スペースがある
- 2口のガスコンロが置ける
- 都市ガス
という3つのポイントを条件にしました。
「すごく広いキッチン」とは決して言えませんが、自分でキッチンカウンターを作ったり、DIYで理想のキッチンを作れると感じたので、キッチンを見た時にワクワクしたのを覚えています。

キッチンカウンターは、現在どんな仕上がりにするか考え中。Pinterestを眺めながらイメージを膨らませています…!
目的5:自然があるところで暮らす

5つめは、自然があるところで暮らすこと。
以前のお家は利便性がいいものの、部屋のすぐ横で高速道路が走っていたり、建物が多かったりして「自然」を感じることができませんでした。
仕事に行って帰ってを繰り返す中で癒しもないと、だんだん気分も下がっていくものです。
次は、歩くことが好きになるような自然を感じる場所に住もうと考えました。
私のライフスタイルではアクセスが良い必要があるので、大自然とまではいきませんが、木々が近くにあり、空もたくさん見えて、少し歩けば川も流れている…。
今はそんな環境で暮らせていて満足しています。
引っ越しで得られたメリット
続いては、引っ越しを通じて感じたメリットをご紹介します。
私だけでなく多くの方が実感できることだと思うので、参考にしてみてくださいね。
メリット1:心にゆとりが生まれる

今回引っ越しをしていてすぐに実感したメリットが、精神的な安心感でした。
これに一番寄与してくれているのはやはり「家賃が大幅に下がった」こと。
生活費全体が下がったことで、変化の激しいVUCAの時代でもなんとかやっていけるという自信が生まれました。
また、こだわって選んだお家だからこそ長期的に暮らせそうだなと感じています。
長く愛していける居心地のお部屋が見つかったことで、心にゆとりが生まれました。
メリット2:「今」と「未来」どちらも大切にできる

夢や目標があり、それに向かって努力することは本当に尊いものだと思います。けれども、未来のことばかり考えて「頑張らなきゃ」と今を苦しめてしまっては本末転倒。今日を積み重ねた先に未来があるのだから、「今を幸せに感じられなければ、未来も幸せを感じにくくなってしまう」と気づきました。
だからこそ、未来を見据えながらも「今、ここ」を味わえる暮らしを意識しました。
日々の中に「こうなりたい(=未来)」という希望に近づくための時間を楽しく盛り込む。未来のための時間さえも「今」ワクワクしながら過ごせるように。
また、自分が理想とする「暮らし」を思い描いて引っ越したからこそ、小さなワクワクや幸せを日常の中に散りばめられるようになったことで「今」にフォーカスできていると実感しています。
- 目標のための勉強に集中できる部屋があることで、未来によりワクワクできる
- 散歩や駅までの道のりが、リフレッシュタイムになっている
- 居心地の良い環境だから、家事や料理も楽しくできる
こんなふうに、日常そのものが「今」の幸せにつながっているように感じます。
理想の物件に出会うためのステップ
理想のお部屋に出会うまでには、ちょっとしたステップがあります。
私が実際にやってみて「やってよかった」と思った流れをまとめてみました。
- 内省をして、理想の暮らしと将来の目標を明らかにする
- 理想の暮らしを叶えるための物件の条件を整理する
- 条件を満たせそうな地域をいくつか見つける
- 賃貸サイトで、整理した条件を入れて検索する
- 良い物件を見つけたら内見をする
- 内見の際に、周囲の環境もしっかりチェックする
このステップをひとつずつ丁寧に進めていけば、「ただ住むだけ」ではなく、毎日が心地よく感じられるお部屋に出会えるはずです。
ワーク:毎日小さな幸せを感じられる部屋を探すための問い

さて、ここからが本番。
あなたにとっての「小さな幸せ」は、どんな瞬間でしょうか?
その答えこそが、理想のお部屋を選ぶヒントになります。
お気に入りのノートを用意して、毎日が心地よくなる暮らしのイメージを描いてみてくださいね。
Work 1:いまの暮らしを振り返る
- いまの部屋で気に入っているところはどこですか?
- 逆に、不便だな・ストレスだなと感じるところはどこですか?
- 1日の中で「ここが落ち着く」と思える瞬間はありますか?
Work 2:「小さな幸せ」を見つける
- どんなときに「嬉しい」「心が満たされる」と感じますか?
- 家で過ごす時間の中で、もっと増やしたい瞬間は何ですか?
(例:ゆっくりコーヒーを飲む、自然を眺める、広い机で作業する)
Work 3:未来を見据えてみる
- 将来の夢や目標に向けて、どんな環境があるとサポートになりますか?
- 今の自分にとって「譲れない条件」は何ですか?
- 5年後も今と同じように暮らしていたら、満足できますか?
Work 4:理想の部屋をイメージする
- 「こんな暮らしができたら最高!」という1日を思い描いてみましょう。
- その暮らしを実現するためには、どんな部屋・環境が必要ですか?
- 希望の条件を順位づけし、最低限満たしたい条件には印をつけてみましょう。
最後に:引っ越しは、理想の暮らしに踏み出すチャンス

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今回の引っ越しを通して、引越しとはただ住所を変えるだけの出来事ではないことに気づきました。
引っ越しは、自分の価値観を問い直し、理想の暮らしに一歩踏み出す大きなチャンスです。
私は「安心」と「心地よさ」を求めて住まいを選び直したことで、毎日がより豊かに、そして前向きに変わりました。
- 家賃を下げることで得られた安心感。
- 好きなテイストの空間で気分を上げられる喜び。
- 夢に集中できる環境があることで未来にワクワクできる充実感。
これらはすべて「自分の目的を明確にして選んだ」からこそ得られたものです。
あなたにとっての理想の暮らしは、きっと既に心の中にあります。
大切なのは、その声に正直になること。
「こんな暮らしがしたい!」と胸が高鳴る部屋に出会えたら、毎日は驚くほど前向きに変わります。
今の暮らしに違和感を感じているなら、その直感を信じて動き出してみてください。
理想の住まい探しは、きっとあなた自身の未来を育てることにつながるはずです。